「鉄分補給にひじき」ってイメージありませんか?
先日、豆知識大好きな父から、
- 最近ひじきそのものに鉄分はほとんど含まれないとわかった
- 昔は鉄鍋で煮て製造していたから鉄分豊富な食材って言われてただけ
と、聞き…
子どもの離乳期指導で市の栄養士さんにひじきやほうれん草を食べさせましょう!って指導されたんだけど…
もう、『鉄分取るならひじき』ってイメージが強すぎて、衝撃。
その後いろいろ気になって調べたら次の2点のことが分かりました。
- ひじきの鉄分が9分の1になった理由
- 鉄分の多いひじきの選び方
本記事では、
- ひじきについての新事実
- みさき家で行った「ひじき×食育」
について書いていきます。
鉄分補給といえばひじき?
鉄分の多い食材は何?と聞かれたら、ひじきやレバー、ほうれん草。
このあたりの食材が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
私は、レバーが苦手だったので、ひじきやほうれん草を定期的に食べるようにしていました。
2013年の息子を妊娠中の時も、2015年の娘を妊娠中の時も、
鉄不足から鉄剤を処方されるとともに、鉄分が多く含まれるからひじきを食べるように指導されました。
2014年、2016年の子どもたちの離乳期指導でも「鉄分不足にならないようにひじきを取り入れた離乳食メニューを」と、市の栄養士さんから指導を受け、その通りにやってきたのです。
しかし、2015年12月食品成分表が改訂されると…
ひじきの鉄分が9分の1になっていたのです!
ひじきの鉄分含有量が従来の9分の1に!?
文部科学省から発表されている「食品成分表(日ごろ口にする食べ物の成分をまとめたもの)」が2015年に改訂された際に、ひじきに含まれる鉄分が大幅に引き下げられました。
参考資料:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」から引用
100g当たりの鉄分 | |
1982年~ | 55.0mg |
2015年~ | 6.2mg |
ひじきに含まれる鉄分量が減った理由
ひじきに含まれる鉄分量が減った理由は「調理器具の変化」。
1982年に計測した頃、干しひじきを製造する過程で使われていたのは鉄鍋でした。
そう、製造過程で鉄鍋の鉄分がひじきに付着し、ひじきそのものの鉄分として測定されてしまったのです。
しかし、今の干しひじきはステンレス釜で作られています。
ステンレス釜からは鉄分は流出しないので、前回と今回の結果が出てしまったのです。
国産か外国産かでひじきの鉄分が違う?
日本で流通しているひじきの産地と含まれる鉄分は下の表のとおり。
参考資料:日本フードシステム学会「ヒジキの鉄と国内市場の実態について – 日本ひじき協議会 」 (PDF)
産地 | 流通量 | 100g当たりの鉄分量 |
国産 | 13% | 7.7mg |
韓国産 | 37% | 47.6mg |
中国産 | 50% | 47.7mg |
国内で流通しているほとんどが外国産のようです。
なお、製造過程で使用されている釜はすべてステンレス。
ここで、あれ?と思う方も多いはず。
国産と外国産どちらもステンレス釜なのに鉄分量が全然違うんです。
産地によって鉄分量が変わるのでしょうか?
そしてもう一つ、食品成分表で発表されている「ひじきの鉄分」には疑問を感じるところがあります。
それは、ひじきの製造方法の観点から。
ひじきの製造方法には主に蒸乾法と煮乾法があり、国内に流通するひじきの製造方法は蒸乾法95%以上・煮乾法5%未満です。
食品成分表の改訂時、サンプルとして使用したひじきは、煮乾のものだけ。
国民が手にすることの多い蒸乾法のひじきを使わないのはなぜ?
ひじきの鉄分について調べた結果、ちょっともやもやしてしまいました。
ひじきで食育
ここからは幼児教育のお話。
みさき家で話題になったひじきを使って子どもたちとお勉強してみました。
産地はどこ?
まずは自宅にあるひじきがどこから来たものなのか、調べました。
三浦半島、国産品でした!
息子から質問が出たので、日本地図を使って調べました。
使用したのは「にっぽんちず」という絵本。
(この絵本を選んだ理由は「地図育に『にっぽんちず』絵本」の記事をご覧ください。
絵本には「三浦半島」とは記載がなかったので、「このあたりだよ」と説明しました。
ひじきって何?どうやって食べるの?
乾燥ひじきを見せると、
実際にひじきを見たり触ったりしながら、私が子供たちに説明したことは次の4点です。
- ひじきは海藻の仲間
- 海で育つ
- 乾燥させることで長期保存が可能に
- 食べるときは水でもどして使う
日本ひじき協議会のHPを見せながら説明しました。
そして、ひじきを戻してみることに。
水につけて数分後…
初めてみると驚きますよね(笑)
その後、ひじき煮を作りました☆
おわりに:ひじきで鉄分補給するなら外国産か鉄鍋調理!
2015年の食品成分表改訂から数年経過していますが、ひじきの鉄分に関する追加報告はありません。
これまでのように、ひじきで鉄分補給と考えるのなら、
- 中国産・または韓国産のひじきを購入する
- 鉄鍋で調理をする
この2つのどちらかかなと思います。
国の発表では「ひじき=鉄分豊富」というわけではなくなってしまったけれど、それでもひじきは体に良い食材です。
例えば、ひじきはカリウムが多く含まれる食材としても有名。
現代の食生活は塩分多めになってしまうので、そこを調節してくれるカリウムは食材からしっかり取り入れたいところです。
また、調理の際は鉄製のお鍋を使うのがおすすめ!
上記の成分改訂で、鉄鍋を使うと鉄分が食材に移るということだったので、ひじきに限らず家庭の調理で鉄分補給してしまえばいいのです。
みさき家にもある、おすすめの鉄鍋はこれ。
お手入れしやすく、購入から2年目を迎えますが、油がなじんでテフロンのものより使いやすいです。
鉄鍋で調理して鉄分補給♪
そして、一つの食材を取り上げて子どもと調べたり一緒に調理することはやっぱり楽しい!
時間や手間はかかるけれど、こうした体験を通して感じる・学ぶ機会はたくさん作っていきたいなと思いました。
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