幼児教育の目的・方針

教える?教えない?子どもとドリルをする時に気をつけていること

子どもとお家で取組みをしていると、

ママー!ここわからない!どうすればいいの?

という場面が出てきます。

そんな時、どうしていますか?

解き方を教える?

それともできるようになる時期を待つ?

今回はこの点について、私なりの考え方をご紹介します。

教える?教えない?私の考え方

先に解答を。

私の場合は「教えない」です。

この答えに至った経験が2つあります。

経験談1|七田式ドリル

運筆や迷路に明け暮れていた2歳〜3歳。

この頃はドリルをやっていても“分からない”なんてことはありませんでした。

ただ道を進んで行くだけでしたので迷路で迷っている時に「ママー!」と呼ばれるくらいでした。

 

息子の初めての“分からない”は2歳9ヶ月、七田式ドリルをやった時でした。

問:1つだけ違う向きの絵に✖をする

例えば下図のように馬が3頭は左、1頭だけ右を向いています。

この中から右を向いている馬に✖をつければ正解。これが全然できなかったんです。

みさき
みさき
教えたらできるのかな?

そこで、フィギュアを使って向きについて説明し、問題と同じ向きに4つ並べて教えてみたのですが、息子に全然伝わらないのです。

その頃の息子はそもそも“向き”というもの自体が分かっていない様子でした。

この一件で、幼児の間は教えても分からない時期があるということを学びました。

 

上記の問題を時間を置いて何度か息子に提示。私は問題を読むだけで教えませんでした。

息子が理解できるようになる過程を下記にまとめます。

2歳9ヶ月「向き」という概念がわからない
2歳10ヶ月「向き」は分かるけど他と比べることができない
3歳1ヶ月隣同士の比較はできるけど1つだけ違うものが見つけられない
3歳4ヶ月「向き」「分類」の概念が理解できて、問題が解けた

このように、息子に教えていないけど、時間を置いたら自然と分かるようになりました。

そう、子供ってある日突然できるようになるんです!

我が家の場合、受験で◯◯までに出来るようにならないといけない!

というわけではないので、

わからない問題にぶち当たった時は、

「もう少し大きくなったらできるようになるよ。だから、今は他の問題をやってみようよ♪」

と、声をかけています。

できなければしばらく寝かせ、時期をみて再度提示。これを繰り返しています。

 

使っていたドリルはこちらです。

 

経験談2〜点描写〜

息子が初めて点描写に取り組んだのは3歳2ヶ月の時です。

私自身が点描写が好きだったので、この分野についてはネットや本で色々と調べました。

その時、こんな記述を見つけました。

  • 幼児にはナナメの線が難しく、大人と違った感じで見えている
  • こことここの点を結ぶと教えてはいけない

というものでした。

確かに、◯と□は書けるけど、△を書けるようになるのは時間がかかったな…という経験があったので納得。

図形の中でもひし形を書くのは幼児にとってはとても難しいことのようなのです。

息子の目にナナメの線はどう映っているんだろう?

と興味を持ちつつ、

また、教えたい衝動を抑えつつ、

息子ができるようになる“その時”を待つようにしていました。

 

こちらも経験談1と同様、ある日突然ナナメの線が書けるようになりました。

 

点描写の導入に使ったドリルは「天才ドリルプチ てんびょうしゃ」。

 

点描写で育つ力と進め方は、下の記事で詳しく紹介しています。

点描写 ドリル
点描写で育つ力と進め方|年齢・難易度別のドリルとプリント一覧幼児期にイチオシの取り組みが「点描写」 点描写の効果と学習の進め方について解説しています。 年齢別・難易度別のドリルやプリントも併せてご紹介!...

 

まとめ

ドリルで出来ない問題が出てくると“できるようになってほしい”と思うのが親心。

でも、出来る時期の早い遅いは関係ないのです。

今回例に挙げたような「向き」だって、今わからなくてもいずれ必ず分かるようになりますし、「ひし形」もいつか書けるようになる日が来ます。

 

大切なのは、分からない時に子ども自身が自分で考えて答えを導き出す過程。

 

私は子どもに「分からない」と言われた時、

  • 問題の意味が分からないのか
  • 解き方が分からないのか

簡単な例題を作ってやらせてみてどちらか確認します。

 

問題の意味が分からず、解説したら分かるならそのまま解かせ、解き方が全然分からなそうな時は、その問題を寝かせます。

なんで出来ないの?と怒らずに、現時点での子供の考え方や理解力がどのくらいなのか、親が把握することが大切!

子どもと話をしていて、苦手だな、弱いな、と思うところがあれば、日常生活の中で、その点に関する声かけや遊びを積極的に取り入れるようにしています。

そうしているうちに、自然と「分からない」が「分かる!」に変わりますよ。

パズルのピースがカチッとハマったように、なんでできなかったのか分からないほど、理解できる日が来るのです。

この瞬間を間近で見られるのは“おうち幼児教育”の醍醐味でもあります。

 

番外編(ここだけの話)

上記のような最もそうな理由も確かにあります。

でも、実はこんな理由もあったりします…

それは、

子どもに教えていてわかってもらえないと、私がイライラしてしまうから

みさき家は小学校受験はしないので、いつまでにこれが出来ないとダメ!というわけではありません。

仲良く、楽しく、平和に!

子どもの「分からない」は時間が解決してくれます。

今は出来る出来ないよりも、楽しく机に向かう習慣をつけることが大切です。

子どもと濃い時間を過ごせるためのツールとして幼児教育を取り入れましょう。