- 子どもにお箸の持ちかたを教えるにはどうしたらいいの?
- おすすめのトレーニング用お箸は?
- エジソン箸など補助箸なら使えるけど、普通のお箸は全然持てない!
こうしたお悩みのあるあなたへ。
本記事を読むと、子どもがお箸を持てるようになる方法が分かります。
みさき家の場合、息子が3才のころから補助箸を使い始め、もうすぐ3年。
年長の春になっても、エジソン箸では食べられるけど、普通のお箸になると全然持てない・食べられない…という状況でした。
しかし、補助箸をやめて普通の子ども用箸で練習すること2週間。
徐々にお箸だけで食事ができるようになってきたのです!
本記事では、次の4点をご紹介しています。
- 3種類の補助箸を使った経験談
- お箸を使う前の準備段階としてやったこと
- 子ども用お箸の選び方
- 子どもへお箸使い方を教える方法
2才を過ぎたらお箸の練習をするよりも、今回ご紹介するスプーンの使い方の徹底を。
そうすれば、お箸の練習は年長さんになってからでも、就学には十分間に合いますよ。
無理なく、楽しく、お箸の使い方をマスターしましょう♪
本記事の補助箸に対する考え方は、私の意見です。
補助箸で上手にお箸が使えるようになる子もいると思います。ご了承ください。
お箸の練習に一番良いのは”普通のお箸”
まずは結論から書きますね。
私が子どものお箸練習におすすめするのは、「普通の子ども用箸」です。
「普通の子ども用箸」という結論に至った理由は、みさき家でも3種類の補助箸を2年半使ってみて、息子が全くお箸を持てるようにならなかったからです。
補助箸や練習箸と呼ばれる商品は、箸がずれないように固定されていたり、リングに指を入れて持ちますよね?
補助箸は、お箸を持つときの正しいポジションは教えてくれるけど、実際に箸自体を持って動かせなくても使えてしまいます。
そして次第に、補助箸を持ちやすい指の使い方になってしまう。
補助箸で上手に食べられるようになったから、「そろそろ普通のお箸でやってみようか」と、普通のお箸を持たせてみると…
全然できない!という事態になるのです。
でも、普通のお箸を渡しても、もちろんうまく使えません。
お箸を持つ前に、とても重要な準備段階があるので要チェック。
お箸が使えるようにと揃えた3種類の補助箸
続いて、みさき家での補助箸の経験談をお話しします。
先に「お箸を持てるようになるには?」を読みたい方はこちらをクリック。
息子のお箸練習を考えたのは、3才の頃。
入園が決まった幼稚園での説明会で、持ち物リストに「スプーン・フォーク・お箸の3点セット」があったからです。
と気づき、幼稚園用に購入した、トーマスのカトラリーセットに入っているお箸を持たせてみたんです。
もちろん、お箸は持てませんでした。
そこで、お箸の練習のために、補助箸の購入を考えたのです。
入園前から息子5才の現在に至るまで、購入したのは次の3種類の補助箸たち。
結局、これらで練習しても、簡単に普通のお箸が持てるようになりませんでした(みさき家の場合)。
アンパンマンの持ちかた覚え箸
初めて購入した補助箸がアンパンマンの持ちかた覚え箸。
メジャーなエジソン箸を選ばなかったのは、大学時代の友人(子どもの発達などを学んでいた)が言っていた次の言葉がずっと頭から離れなかったからです。
そこで、エジソン箸以外で…と、私が売り場で見つけたのは「アンパンマンの持ちかた覚え箸」。
購入した理由は、次の3つです。
- エジソン箸のようにリングがついていない
- 上下のお箸が固定され、上のお箸を動かす練習が出来そう
- 補助が不要になれば普通のお箸として使える
しかし、アンパンマンの持ちかた覚え箸自体の扱いも、息子には難しいようで、トングのようにしか持ってくれませんでした。
もともと「食」に興味がないのか、少しでも自分でスプーンを持って食べてくれたら御の字だった3才の息子。
しばらくお箸はお休みし、「自分で食べる」ことに重点を置くことにしました。
エジソン子供用箸
気の向いたときにアンパンマンの持ちかた覚え箸を使う程度で1年が経過。
あることをきっかけに、エジソン箸購入に至ります。
全く使う予定がなかったのに購入に至った理由は次の3つです。
- ママ友から2才の娘にとエジソン箸を頂いた
- 2才の娘でもエジソン箸で食事ができた
- 妹が使うなら僕も!と言われて…
エジソン箸を頂くという思いもよらない形で、みさき家にもエジソン箸が入ってきました。
娘が大喜びしていたので、持たせてみると…
そう、すぐに持てるし、食べられるのです。
そんな妹の姿を息子が見たら…
と、言うのはしょうがないですよね。
ここから2年ほど、家で気が向いたときにエジソン箸を使っていました。
(そのうち普通のお箸が持てるものだと信じて…(笑))
ダイカット トレーニング箸(カーズ)
エジソン箸を使用し始めて1年半経過した頃。
息子は、上のお箸のリングを二つ外した状態で食べられるようになっていました。
しかし、ここで上下を固定している部分が割れて使用不能に。
と、購入したのが、スケーターのダイカット トレーニング箸です。
購入した理由は次の2つ。
- 普通のお箸に近い
- お手頃価格
ダイカット トレーニング箸には、箸を持つときに特に難しく感じる部分にのみ補助が付いています。
お値段も安いし、エジソン箸と普通のお箸のちょうど中間っぽい雰囲気が良いなと思い購入してみました。
でも…
実際に息子に持たせてみると、穴の位置や指を置く位置がいまいちな場所で、全然持てない!
エジソン箸で上下の箸が固定されているのに慣れてしまっていたので、2本の箸をしっかり支えることが難しいよう。
夫に相談し、補助箸はやめて普通のお箸のみで練習することにしました。
お箸が使えるようになるためには?
補助箸を使って2年半経ち、やっと私は次のことに気が付きました。
そもそも「お箸の練習はお箸で=補助箸を使おう」という考え方が間違っていたのです。
お箸ってどのように持ちますか?
2本のお箸を下から支えるようにして持ちますよね。
そして、お箸を持つときに重要になってくるのは、親指・人差し指、中指の3本の指。
親指・人差し指・中指の3本の指のについては、「1才からできる取り組みまとめ|鉛筆を持つ前の“つまむ”作業の重要性」の記事にて、その大切さをご説明しました。
この3本の指がうまく使えないと、お箸も使えないのです。
補助箸で有名なのはエジソン箸。
そう、補助箸は一見お箸を使っているように見えますが、上下のお箸が固定され、リングに指をひっかけているだけ。
お箸そのものを指でしっかり支えられていないのです。
お箸を持つためのポイントは次の2つ。
- お箸を下から支えるようにして持ち、使う
- 親指・人差し指・中指の3本の指がしっかり使える
このポイントがしっかり押さえられているか、次の段落でチェックしてみて下さい。
お箸を持つ準備ができたかのチェックポイント
次に、お子さんが普通のお箸を使う準備ができているかチェックしてほしいポイントがあります。
見て欲しいのは、次の2つ。
- 鉛筆は正しい持ち方で持てているか
- スプーンやフォークを、親指・人差し指・中指を使い、下から持って食事をしているか
この2つをチェックしてみて下さい。
チェックポイント1|鉛筆は正しい持ち方で使えてる?
お箸以外で、親指・人差し指・中指をよく使う道具は鉛筆。
お箸の持ち方も、正しい鉛筆の持ち方と一緒なので、鉛筆が正しく持てていなければ、お箸も使えません。
また、鉛筆以外にも、クレヨンを上から握るようにして使っていませんか?
指先の力が付いてくると、クレヨンも鉛筆と同じようにして持って描けるようになってきます。
自然と、握るから親指・人差し指・中指でつまみ持ちできるようになるお絵かきグッズは、「1歳から始めるお絵かき。おすすめグッズ3選と飾り方のコツ」の記事で紹介しています。
楽しく遊びながら、お箸や鉛筆を持つための準備を少しずつ進めていきましょう。
筆記用具を使う時の指の動きは、上のお箸を動かすのと同じ。
お子さんの手元をよく観察してみてくださいね。
チェックポイント2|スプーンやフォークは下から持って食べられてる?
食事の際、お子さんはスプーンやフォークをどのように持っていますか?
離乳食期は上から握るようにして持っていたスプーンやフォーク。
ある程度きれいに食べられるようになったら、スプーンやフォークを下から鉛筆持ちするようにして使うことを教えてあげて下さい。
ここで重要なのが、使うスプーンとフォークです。
上から握りやすい形になっている”初めてのスプーン&フォーク”を卒業して、“鉛筆持ちで食べやすい”スプーンやフォークに買い替えましょう。
リッチェルの三指トライシリーズは、鉛筆持ちしやすい設計なので、持ちかたの移行がしやすいです。
スプーンやフォークを鉛筆持ちして食べるときの手の向きはお箸を持つときと一緒なので、三指で持って食べられないと、お箸も使えません。
ご飯など、一口分をすくい取るのは難しいので、最初は野菜やほぐしたお魚など、一口サイズのものを食べるところから練習すると良いでしょう。
子ども用箸の選び方
子ども用箸を選ぶ際は次の3点が重要です。
- 箸先に滑り止め加工がある
- 木製または竹製
- 箸の長さが手の大きさに合っている
園へもっていくカトラリーセットのお箸はプラスチック製のものが多いですね。
滑り止め加工がしてあっても、プラスチック製は滑りやすいので、滑り止め加工付きの木製(竹製)のお箸がベスト。
そして、箸の長さも重要です!
長すぎても短すぎても使いづらいので、手の大きさにあった長さのお箸を用意しましょう。
手の大きさに合ったお箸の長さは、「一咫半(ひとあたはん)」
他にも、身長×0.15、足の大きさが目安となります。
年齢 | 身長 | 箸の長さ |
~2才 | 100cm以下 | 13cm |
3~4才 | 100~110cm | 14.5cm |
5~6才 | 110~120cm | 16cm |
7~9才 | 120~130cm | 18cm |
参考:お箸の兵左衛門オンラインショップー手に合うお箸のサイズー
正しいお箸の持ちかたを教える方法
次の3つが揃ったら、正しい箸の持ちかたを覚えましょう!
鉛筆が正しく持てる
スプーンやフォークを鉛筆持ちで使える
手にぴったりの長さのお箸が用意できた
1本だけ鉛筆持ちします。
位置は、箸先から2/3くらいのところ。
小指と薬指は握るようにし、箸を持った反対の手で押さえます。
この状態で、上のお箸を上下に動かし、数字の「1」を描いてみましょう。
うまく上のお箸が動かせるようになったら、2本目の下のお箸を正しい場所に滑り込ませます。
下にくるお箸を人差し指と親指でしっかり挟みます。
2本のお箸を持った状態で、上のお箸だけ練習の通りに動かせればOKです。
といっても、なかなかうまくできなくて、「もうヤダ!」となってしまうお子さんも多いでしょう。
お子さん本人の気分がのっているときに、褒めながらチャレンジしてみてください。
まとめ|補助箸は必要なし!子ども用箸で就学準備を始めよう
みさき家の場合、補助箸ではお箸を持てるようにならなかった経験から、「お箸の練習は普通の子ども用お箸で」という結論に至りました。
補助箸はおまけ程度。
お箸を持ちたい小さな子を応援してくれる商品ですが、補助箸が使えても、必ずしもすぐに普通のお箸が持てるわけではありません。
鉛筆などの筆記用具が正しい持ちかたで使える
スプーンやフォークを鉛筆持ちで使える
手の大きさにあった長さのお箸を使う
子どものお箸の練習には、お箸を持つ前の準備段階が重要です。
2才を過ぎたら、徐々にスプーン・フォークの持ち方を鉛筆持ちに移行させていきましょう。
その際には、鉛筆持ちしやすいカトラリーへと買い替えを。
最初はお子さんが好きな食べ物から始めると、楽しくできます。
と、お子さんの気分が上がる声掛けを心がけてくださいね。
強制しすぎてしまうと、
「難しくてできない!ごはんもういらない!」
なんてことにもなりますので、のんびりゆったりと。
「できるものは鉛筆持ちで食べてみよう♪」と少しずつ進めててください。
息子の場合、補助箸をやめてスプーンの鉛筆持ちを強化したら、2週間ほどでお箸で食べられるものが出始めました。
そこからどんどん褒めていったら、1週間ほどでほとんどのものがお箸で食べられるように!
つまり、お箸の持ちかた指導は、年長さんになってからでも十分間に合うのです。
むしろ、手も大きくなり、指の力もつく年長さんからがお箸練習するのが変な癖もつかず良いと感じます。
5才まではスプーンやフォークを鉛筆持ちで食べられるように、繰り返し声掛けをして、手や指の使い方を覚えるだけで十分。
焦らずゆっくり、手の大きさに合った長さ・木製(竹製)の滑りにくいお箸を選んで、練習してみてくださいね。